求人数がなお高水準な一方、転職希望者の増加が続き、倍率は5カ月連続でマイナスとなった。景気の不透明感が強まり、営業などの職種では従来ほど売り手市場でなくなったとの見方もある。
求人数は前年同月比で3.7%増えた。2ケタ増だった2018年前半までと比べると伸び率は縮小している。前月比では1.4%減った。
求人減の目立つ職種は営業で、前年比10.8%減だった。商談をオンライン化するなど業務の効率化が進んだこともあり、ネット広告など未経験者も大量採用してきた業種で減っている。
メーカーの技術者求人は電気・機械技術者が同17.7%増えたが、伸び率は鈍化している。「人手不足で計画通りの採用が難しいうえ、先行き不透明感もあって採用の予算を縮小する企業が出始めた」
転職希望者数は同14.2%増えた。ここ数年の求人増を受けて40代以上なども増えているが「営業を中心に、以前に比べ転職が決まりにくくなるかもしれない」(同)との声が出ている。
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